History of Electric Cars Part 2: the modern era
消費と生産​

電気自動車(EV)の歴史: パート2

電気自動車(EV)の近現代史:70年代のオイルショックから昨今のEVブームまで。 先週に続き、今週はEV現代史の5段階の内、70年代以降の歴史を読み解いていきます。

電気自動車の激動の歴史を一緒に深堀りしましょう!

電気自動車(EV)が歩んできた道のり

1.1830―1880年: パイオニア(先駆者)たちによる開発とEVの誕生

2.1880―1914年: EV流行の第一波

3.1914―1970年:EVの人気下落と内燃機関エンジンの急増

4.1970―2003年:EVついて考え直す

5.2003―2020年:EVブーム

 

4. 電気自動車(EV)ついて考え直す。

原油の価格が上がり始めたこと

ところが1960年代後半から1970年代初期にかけて、長年頂点の座を確保していたガソリンを用いた内熱機関エンジンの需要は、原油の価格が上がり始めたことによって、減るようになりました。 1973年には、アラブ諸国による原油禁輸措置が米国のガソリン不足を悪化させ、ガソリンスタンドには長蛇の列ができました。

 

米国議会では1976年、電気ハイブリット自動車研究・開発・実演法が可決され、EVやハイブリット自動車の研究と技術発展のための支援制度が発足した。 大手自動社メーカ数社ではEVのプロトタイプ開発を開始し、 その内の一社のゼネラルモーターズでは、開発されたプロトタイプを1973年のEPA(環境保護機関)シンポジウムで展示されました。

また、アメリカン・モーターズ(AMC)は、1975年の米国郵便交社の実装プロジェクトで使用されたEVジープを製造しました。

ただ、1970年代に生産されたEVは、性能がまだ限られていました。 運転距離は約40マイル(65キロメートル)にとどまり、最高速度は時速45マイル(時速72キロメートル)であったことを当時の米国エネルギー省DOEの文献に記載されています。

米国国家・州の規制

70年代のオイルショックに続き、1990年代に入ると連邦政府・州の法律によって、EVに関する新しい研究が進められました。 1990年、米国政府は大気汚染防止法を可決し、カリフォルニア州大気・資源委員会(CARB) により、カリフォルニア州で自動車製造者が自動車の販売を続ける条件として、ゼロエミッション者(ZEV)の製造と発売を義務づけました。

世界で最初に量産された電気自動車(EV

世界で最初に大量生産されたEVは、ゼネラルモーターズ(GM)のEV1です。 この自動車の航続距離は80マイルで、7秒間で0から時速50キロメートルまで加速することができました。 この自動車は商品化されることはなく、実証実験の一環として、限られたリース契約者のみが使用することができました。GMはこの実証実験のプログラムの費用として10億ドル費やし、会社内でも急速に人気を失ってしまいました。

この膨大な費用から、EV事業は利益のないものであるとゼネラルモーターズ(GM)は判断しました。 さらにEV1のコンセプトは当時の他の製品ラインに対して不利なものでした。 最終的には、顧客からは高評価だったにも関わらず、カーリースプログラムで使用されていたEVはすべて回収され、破棄されてしまいました。

この展開はEVの進化を数年間遅らせる要因となってしまいました。このころから GMがゼロエミッション自動車の長期実現策に焦点を当てていれば、現在テスラモーターズが行っていることより、さらに先へと技術を進化させることができたでしょう

ハイブリット自動車への移行

カリフォルニアの法律規制では、製造者にゼロエミッション車(ZEV)を作らせることを義務付けことによって、電気自動車へ興味を高めるのに役立ちましたが、異議を唱えられため、裁判所は代用案として排出ガスを減らした自動車も許可しました。 これを起点とし、製造費用が低く新しい燃料供給のためのインフラを発展させずに済ませ、利益を得ることができるハイブリット車へと注目が移ってしまいました。

1997年に初めて量産された電気ハイブリット自動車であるトヨタプリウスの発売は、ガソリン価格の急騰と二酸化炭素排出量への懸念と結びつき、更に持続性のある解決策が求められるようになりました。

5. 電気自動車(EV)ブーム

電気自動車(EV)ブーム

技術の進化はリチウムイオン電池(バッテリー)の性能とパフォーマンスに反映されました。 2003年、2人の起業家であるマーティン・エバーハルトとマーク・ターペニングがテスラモーターズ(テスラ)を起業しました。 3年後、このスタートアップ企業は一回の充電で200マイル(320キロメートル)以上の距離を走行することができる高級スポーツ車の製造を開始することを公表しました。

この急速なテスラの成功は、世間の目を電気自動車へと惹きつけ、大手自動車製造会社のEV開発へ拍車をかけました。 2010年には、日産がゼロエミッション車である日産リーフを発売し、史上最高売り上げを記録しました。

バッテリー技術開発の継続は、EVバッテリーの性能を向上させ、1991年から97%まで価格を著しく減らし、自動車の低価格化と顧客の関心を高めました。

電気商用車の立ち位置。

信じられないかもしれませんが、電気トラックは100年間以上前から存在しており、鉛蓄電池(バッテリー)の使用に依存してきました。 最近まで配送サービスの領域では、地域発送サービス や工場物流などニッチ事業への導入までに限られていました。

1920年代、米国自動車メーカーであるオートカー・トラック(Autocar Trucks)は、電気トラックを開発し発売しました。 これらは短距離運転に適していましたが、長距離輸送には機能が不十分でした。 内熱機関エンジン式(ICE)トラックの市場販売によって、この事業はすぐ浸食されてしまいました。

しかし新型バッテリー技術の誕生や電気自動車(EV)の再誕生により、ハイブリット自動車とゼロエミッション商用車へ進化もたらしてきました。

近年、三菱ふそうは2005年にキャンターエコハイブリットを開発し、日本で発売されました。 弊社は2017年以降、革新的な 商品であるeキャンターを製造しており、これは市場初の電気だけで走る商用トラックとなりました。 この車種は世界でも限られた数量しかなく、その第2代目が最近発売されました。

電気自動車(EV)はこのまま市場に定着されていくのか。

大手自動車製造者がこのEV開発ゲームに参加しており、多くの会社がEV、プラグイン・ハイブリット、または全電気式自動車だけの生産に移行する時期を公表しています。多くの企業では、一昔前では考えられない内熱機関エンジン(ICE)の完全廃止を実行すると決意をあらわにしています。 実際にすでにそれを実現している企業もおります。

国際エネルギー機関(IEA)によると、2020年の終わりに、1千万のEVを道路で見かけるようになりましたと述べています。

近年では、気候変動による懸念によって、ゼロエミッション車(環境に悪影響な排気ガスを排出しない自動車)などの二酸化炭素排出量の削減を目的とした政策を浸透させるための枠組みが可決されました。 2020年末に、20ヵ国を超える国々で内熱機関エンジンの禁止やゼロミッション自動車の発売の義務化が公表されています。

しかし、電気自動車事業の拡大を成功させるには電力源の持続性、つまりリチウムイオン電池へ焦点を当てる必要があります。

EVの電池再利用インフラストラクチャーについての記事をご覧ください。

EV製造事業の拡大やこれら動かす電力源となる電池の需要の高まりは、リチウムイオン電池の構成要素に不可欠な資源を大量に必要とするため、陽極(アノード・Anodes)や陰極 (カソード・Cathodes)といった部品を生成するためには、コバルトやニッケルといった希少で有害な金属に依存しなくてはいけません。

EVの電池の寿命は、約8年から10年(約10万マイル)と推定されており、数多くの自動車電池はもう既に寿命が近づいているため、電池の再利用を実現するさせるために必要なインフラス整備に意識が殺到しています。 この問題をどのように解決するかはまだはっきりとされていません。

また、昨今の希少金属不足が部品の持続可能な調達への懸念を生み出しています。

現在のEVはまだ初期段階、つまり電池製造において持続性のあるインフラストラクチャーがはっきりと確立されていないため、配電網のサポートについてさえまだ具体的な議論やビジョンなどが語られていません。 持続性のある電池製造への解決法は、世界が完全にEVに移行する前に実現される必要があるでしょう。

こちらから植物をベースにしたEVの電池代替案についての記事をご覧ください。

電気自動車(EV)の未来に向けて

EVの旅は一周し、長期間続いたICE自動車の未来から逸れていこうとしています。 ここで一つ疑問が生じます。 社会が直面している問題を解決するための解決策を提供することができるより優れた技術はあるのでしょうか?

おそらくあるでしょう。

EV技術が直面している様々な課題は、水素自動車によって解決することができるかもしれません。 EVは地方の電気インフラへの多額な投資と希少な資源への依存を必要とする一方、水素を燃料とすれば一部の既存インフラの転用が可能です。

この特徴は、特に必要な電気関連のインフラが不足する発展途上国では有益です。 しかし水素燃料は、利用可能性、そして持続性は未知の領域です。

一つだけ確かなことがあります。 EVが、現代社会が直面している問題を解消するための最善の解決策である限りは、世に受け入れるということです。

10年後の自動車の未来にはどのような技術が採用されているのでしょう? 電気でしょうか、それとも水素燃料電池でしょうか? 意見をお聞かせください! 以下にコメントしてください。

 

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