
デジタルソリューションとデータの責任
三菱ふそう、初のピッチイベントを開催。17社と個別面談を実施、数社とさらなる検討へ
2022年5月、三菱ふそうはオープンイノベーション事業「FUSO GreenLab」初となる、国内企業やスタートアップを対象としたピッチイベントを開催しました。
今回のイベントの目的は、ロボット工学や人工知能(AI)といった、工場の自動化につながるソリューションを共同開発していただくパートナーを見つけることでした。
三菱ふそうはこのイベントの開催にあたり、かわさき新産業創造センター(KBIC)と連携しました。最初のオンライン説明会には100人以上にお集まりいただき、当社の担当者が革新的なソリューションが求められる2つのテーマについて説明しました。今回のテーマは、無線接続による自動ピッキングロボットと、ボルト締めの自動化や検査作業でした。
説明会後、30社以上からご提案をいただきました。そのうち17社に個別面談に進んでいただき、当社の担当者と直接ディスカッションしていただきました。
今回いただいた提案は、物体検知AIを用いた自動ロボット、AI導入のためのIT新ツール、物流自動化ソリューション、自動組立用途のコンサルティング/プロトタイピング・サービスなど、多岐にわたりました。
数社とは秘密保持契約を締結し、今後、より具体的な検討を進めていきます。
今回のイベントは、三菱ふそうの「Factory of the Future(未来の工場)」プロジェクトをさらに発展させるための幅広い取り組みの一環です。このプロジェクトでは、工場の効率と安全性の向上、新しいスマートツールによる商用車の製造、デジタル化、自動化ソリューション、そして作業者の補助装置の導入などの機会を模索しています。
もちろん当社は、工場の革新だけでなく、モビリティに関連するさまざまな分野でイノベーションを起こしたいと考えています。例えば……
-炭素(排出量)取引
-データ主導のサービス
– 電動車(EV)エコシステム(バッテリー、V2X=車両と他のものをつなぐ通信技術など)
– スマート・ウェアラブル端末
– 画像による外観検査
といった分野が挙げられます。
FUSO GreenLabでは、今後も様々なイベントを企画しています。あなたの専門分野でのイベントがもうすぐ開催されるかもしれません。
「FUSO GreenLab」の枠組みでは、当社との共同開発パートナーとなっていただいた企業に、当社の実験設備や栃木県にある喜連川研究所のご利用、プロジェクトチームとの技術交流、170以上の海外市場へのアプローチなど、さまざまなメリットを提供します。また、世界最大級の商用車メーカーであるダイムラートラック社とのコラボレーションの可能性もあります。
上記に関わらず、モビリティに関連するソリューションのご提案を随時受け付けています。ご連絡はこちらから。
Other Articles
電気自動車(EV)の歴史:激動の時代を生き抜いてきた軌跡

水素社会とは何か、実現可能か?日本の立ち位置

電気自動車(EV)の歴史: パート2
